倍速か否か・・・・その気があれば手間をかけずともすぐにわかる

以下の映像が、倍速で撮られたもの、あるいは動画編集ソフトで速度を速めて加工したものだと、愚かな戯言を声高に叫び騒ぐ人たちがいる。
その気があれば、この短い動画をダウンロードサイトなどを利用してパソコンのハードディスクに保存し、動画編集ソフト上で実際に0.5倍速で再生すれば、そのような加工が施されたものかどうかは、瞬時に判別がつく。
そんな初歩的な確認すら行わず、勝手きわまる憶測と思い込みで「倍速だ」と騒ぎ立てる輩には、ほとほと呆れるばかりである。
*11月23日追記この映像は8ミリフィルム(1秒24コマ)で撮影されたものである可能性が極めて高い。家庭用VTRは1秒間30コマなので、24コマの8ミリ映像をそのまま再生すれば、早回しのように見える。しかし、倍速の加工などは施されていない。
Adobeのプレミエ等を使用すれば、オリジナルのコマ数に近いところまで補正が可能になるが、そこまでやらなくても、0.5倍速で再生をしてみれば、倍速加工が施されているかどうかぐらいの判別はすぐにつく。
「倍速再生」は救いようがない虚言。まったくの出鱈目。 

トレーニング映像:Oscar Bonavena training

https://www.youtube.com/watch?v=-ZBk-SzCtRo
1960~70年代にかけて、米本土で活躍したアルゼンチン出身のヘビー級コンテンダー、オスカー・”リンゴ”・ボナベナのスパーリングを中心としたトレーニング映像だが、実際の試合では絵に描いたようなべた足のファイタースタイル。
落差が大き過ぎて、先入観と固定観念に凝り固まった脳みそには、理解の外ということなのだろう。
頭の固過ぎる人たちになりかわり、0.5倍速、すなわち半分の遅さで再生保存したものをアップロードした。
動画編集用ソフトは、無料で配布されている「Windowdsムービーメーカー(2012年)」を使用した。

https://www.youtube.com/watch?v=TDxkGNF0YlE


脳みそが苔むしている人たちには、これでもまだ理解できない恐れが多分にあるため、ボナベナの実際の試合映像から、ボディワークとフットワークを使ってディフェンスしている部分のみを切り取り編集し、等速と2倍速の2つアップをした。

■等速再生:オスカー・ボナベナのボディワークとフットワーク
https://www.youtube.com/watch?v=GARdM2Xr_h8  ■倍速再生:オスカー・ボナベナのボディワークとフットワーク
https://www.youtube.com/watch?v=7nqjRUID_y4 

オリジナルの試合映像URL

■フットワークオスカー・ボナベナ(亜) MD10R ジョージ・シュバロ(カナダ)1966/6/23 Madison Square Garden, New Yorkhttps://www.youtube.com/watch?v=O9TjGCJzNvk*公開練習も含めた一括映像https://www.youtube.com/watch?v=Q0TU0VGqvNQ
■ボディワークオスカー・ボナベナ(亜) UD12R カール・ミルデンバーガー(西独)1967/9/16 フランクフルト(西独:当時)WBAヘビー級王座決定トーナメントhttps://www.youtube.com/watch?v=Fk9c0dolW6A

実際の試合映像を見て、ボナベナにしろ、対戦相手のシュバロ(カナダ史上最強のヘビー級と称される実力者)もミルデンバーガーも、彼ら自身のトップスピードで動いていないことぐらい、一定のボクシング観戦歴のある人なら一目でわかるはずだ。
これでもまだ倍速だと言い張るのであれば、一切の加工を施されておらず、どこまでも自然に動く、「オリジナルの遅い映像」の所在をつきとめ、それを明らかにした(誰もが視聴できる状況を作った)上で、「どうしてわざわざ、倍速に加工してYOUTUBEにアップしたのか」、誰もが納得できる理由まで明確に示す必要があるだろう。

以下に、デビッド・ヘイ(英/元WBAヘビー級、統一クルーザー級王者)と、ディオンティ・ワイルダー(米/現WBCヘビー級王者)のスパーリング映像を示す。
■David Haye Sparring Deontay Wilder, Richard Towers & Mariuz Wach 2013https://www.youtube.com/watch?v=j7tzdZvOWkY
 
スパーリング映像だけを見ていると、現役の王者ワイルダーが何もできず、一方的にやられているように見えるだろう。ヘイのスピードと機動力が、驚異的に映ったとしてもやむを得ない。しかしこれは、あくまでスパーリングである。長くてもせいぜい3~4ラウンド。リングの広さも本番用のものとは大きさが違う。ヘッドギアを附け、グローブも大きなものを使う。
スパーリングと試合は別物なのである。
以下に、5年前の夏、ドイツで行われたクリチコ弟×ヘイ戦の試合映像を示す。ヘイは当時30歳。ロシアの大巨人ニコライ・ワルーエフからWBA王座を奪取し、2度の防衛にも成功。打倒クリチコの筆頭として大いに期待されたが、クリチコのプレッシャーに押され続け、ほとんど何もできないままワンサイドの判定負け。
ヘイは足の親指を骨折していたと言い訳したが、これには地元イングランドのファンも大ブーイング。評価を一気に落としたヘイは、以前からほのめかしていたMMAへの転向に色気も見せつつ、ライセンスを更新せず一度は引退扱いとなり、今年1月、およそ4年ぶりに実戦復帰。
防具で守られ、時間の限られたスパーリングではワイルダーを圧倒したヘイだが、もしも2人が実戦のリングで相まみえた場合、全速力で飛ばし続けるわけにはいかない(あっという間にバテてしまう)ヘイが、ワイルダーに押しまくられるケースも、ごく当たり前に発生し得る。

■ウラジミール・クリチコ UD12R デビッド・ヘイ2011/7/2 ハンブルク(独)IBF・WBO・WBA3団体ヘビー級王座統一戦https://www.youtube.com/watch?v=evjWxQoeIR0 

注意

  1. この記事は、2016年11月21日時点のものであり、最新の状態を保証するものではありません。
  2. この記事は、基本的に更新を行う予定はありません。
  3. 試合映像のリンク切れについて、確認・修正は行いません。
  4. 日付や開催地、会場等々、誤記の可能性があります。